特にしたいことがない

何十年ぶりのスーバーブルー・レッドムーン?で世間が賑わっている中、私も空を見上げていた。曇り空で明確には見れなかったものの、月食の様子はなんとなく見えた。できることなら写真におさめたかった。

ここ1~2週間、職場の新年会以外に特に目立ったイベントも無く、正月に回復した体力や精神力が底をついている様に感じた。体力の面では、蓄膿症がぶり返してしまった。そして何より問題は、精神的な面である。

仕事上、体力より神経を使うものであるから、消耗することは避けられない。ただその中で問題なのが、その消耗したものを取り返す方法が見当たらないことである。具体的なto doが見つからず、無気力な状態が続いている。

曲がりなりにもボーナスやお給料を頂いているのだが、それに対してプレッシャーに近いものすら感じている。そしてそのお金の使いみちも、具体的に決まっていない。

これはまずい。帰路の中で、本当に一瞬、よくないことも考えてしまった。

 思ってみれば、小中学生のときには、やりたいことがたくさんあった。自分の車を持って運転したいとか、ホームページを作ってみんなに見てもらいたいとか、叶えられたものもある。ただ、叶えられていないことも多い。

そのうちの1つが、創作活動である。例えば、二次創作。2003年くらいにゲームとその二次創作に影響を受けたことがきっかけとなって、なにかを考えて作ることに魅力を感じた。

これまで約15年間、本当にその気持に対して正面から向き合ってきたか?とふと気になった。答えは明らかにNoである。

勉強や部活など、世間からの見栄えの良い物事に時間を割くばかりで、本当に自分のしたいことに向き合っていなかった。更に踏み込むと、自分の好きなことに時間を割くことを、どこか悪いことと感じていた。段々と自分のしたいことと、他人から求められていることの境界が曖昧になって、どんどん自分の欲がなくなっていった。

ただ、やっと気づいた。自分のしたいことが無い状態は、非常に苦しく、生きる気力が削がれていく。

たとえ年不相応なことでも良い。今更なことでもいい。もしかしたら今までの時間が無駄になることもあるかもしれない。ただ、いままでの人生よりこれからの人生の方がずっと長い。だからこそ、自分の好きなことを思い出して、一つ一つ楽しみたい。